2/22(日)-23(月) 八方尾根・雪洞泊

こんにちは、B.T.です。
先週末は泊まりで雪山登山をしたいと考えており、色々と案を巡らせた結果、北アルプスの八方尾根で雪洞泊をすることにしました。

日曜日の天気は晴れ、午後から西風が強まる予報でした。
八方尾根の下ノ華~上ノ華あたりに雪洞を作るのにちょうど良さそうなスポットがありそうだったので、初日はまずはそこまで目指すことにしました。

週末は天気も良かったため、登山者は非常に多く、トレースはしっかりとできており、ワカンは不要でした。
最近は暖かい日が続いたためか、八方池付近の雪の質は残雪期のように固かったです。

下ノ華の急登を登り、その先の上ノ華の急登の前のコル付近で雪の深さをプローブで測定しました。
3m以上の深さがありそうだったので、そこで雪洞づくりを開始しました。
夜は南からの風が強まる予報だったので、風よけできるように北側斜面を掘り進めました。

スコップで掘り始めてみると、思っていた以上に雪は固く、最初の内はスノーソーも使いながら雪をブロック状に切り出していきました。
ある程度掘り進め、穴の中に体が入るくらいのスペースができてからは、スコップでひたすらスペースを広げては中にたまった雪を掻きだして捨てる、という作業を繰り返しました。
3時間近く重労働を進めた結果、ようやく寝床が完成しました。
雪洞を掘った後に山頂を目指すプランを考えていましたが、想像以上に疲れてしまったので、この日はそのまま寝床の準備と宴会をすることにしました。

まずは、持参したおでんを温めて食べました。
雪洞づくりで雪で濡れた体が温まりました。

それから夕方までは、着替えて雪洞の中で横になり、少し体を休めました。
晩御飯は、味噌ラーメン鍋を作りました。
暖かい鍋を食べながら、キンキンに冷えたビールを飲み、楽しく宴会をしました。

宴会の後は、雪を溶かしてお湯を作り、それをナルゲンボトルに入れて湯たんぽ代わりにしました。
湯たんぽをシュラフの中に入れて暖を取りながら眠りにつきました。

夕暮れ時に雪洞の外に出ると、少し星空が広がっていました。
深夜は雪が降る予報だったので、晴れているうちに写真を撮りました。
雪洞の中でろうそくを灯すと、光が雪で反射して明るくなりました。

深夜は南風が強く、風がビュービューと吹く音が聞こえ、雪洞の入口に取り付けたツェルトがバタバタと音を立てることもあり、若干不安になることもありました。

5時頃に目覚めて外に出ようとしたところ、斜面に積もった雪が入り口付近に落ちてきており、入口が雪でふさがれていました。
雪を掻きだして何とか外に脱出し、まだ少し雪がちらつく中、入り口付近の雪かきを行いました。
積雪は10cm程度だったので、大したことはありませんでした。

天気予報では、6時くらいには雪が止む予報だったので、日が昇るまで再び眠りに入りました。
朝7時くらいに目覚めて、外に出ようとしたところ、再び斜面から流れた雪が入り口をふさいでいました。
今回も大した積雪ではなかったので、同じ要領で雪かきをして外に脱出しました。

外に出ると、既に雪は止んでおり、眼前には青空と白馬岳の景色が広がっていました。
雲の流れは速く、この日は予報通り西風が強そうでした。
雪洞の近くも時折強い風が吹き抜けることがありました。

この日の朝ご飯は、お餅とお汁粉を作って食べました。

ご飯を食べた後、身支度を整えて雪洞から荷物を取り出しました。
最後に、スキーヤーの落とし穴にならないように、雪洞を壊して、その場を後にしました。

この日は上空の風も強そうだったので、山頂は目指すことは止めました。
重い荷物を背負ったまま、少し見晴らしが良さそうなところまで登りました。

白馬の町方面は完全に雲の中に沈んでおり、見事な雲海が広がっていました。
白馬岳、唐松岳、五竜岳を眺めた後、下山を開始しました。

下山中に何名かの登山者とすれ違いましたが、この日は爆風予報だったためか、昨日よりも登山者はかなり少なかったです。
気温が高かったためか、八方池よりも下の方は雪が緩んでおり、ところどころ踏み抜きながら下山しました。
最初は強風のためリフトが動いていませんでしたが、10分ほど山荘の中で待たせてもらっているとリフトが動き始めました。

下山後は温泉に入り、2日間の疲れを癒しました。
温泉に入った後は、白馬駅近くで定食を食べて、埼玉に帰還しました。

久々の雪洞泊で、色々と困難もありましたが、楽しむことができました。
今回は参考までに夜間の雪洞内の温度と外気温を温度センサーで測定してみました。
雪洞内の平均温度は0.3℃で、外気温は-2℃でした。夜に雪雲に覆われたこともあり、放射冷却が進まず、この日は夜間はそこまで冷え込まなかったようです。

お疲れ様でした。
(参加人数: 2名)