【初心者向け】雪山装備について

3. 雪山での行動に関する注意点

最後に、雪山での行動・道具の取り扱い方に関する注意点について述べます。

✓ 飲み物はザックの中で保管する

 ペットボトルの飲み物などをザックの外に出しておくとすぐに凍り付いてしまいます。凍らせたくないものは必ずザックの中で保管するようにしましょう。

✓ お昼ご飯はおにぎりよりもパンの方が良い

 おにぎりは水分を多く含むので、ザックの中に入れていても、凍結するか、凍結しなくてもかなりパラパラになってしまい、おいしく食べることができません。水分量の少ないパンであれば凍結することはありません。

✓ ストック、ピッケルの持ち運びについて

 バス・電車・ロープウェイなどの公共交通機関に乗る際は、必ずストックの先端やピッケルにはカバーを付けましょう。先端がとがっているので、そのままむき出しにしておくと非常に危険です。

✓ ザックの外付け装備は最低限にする

 ザックに外付けする装備は最低限にしましょう。雪の中に落として失くしてしまったり、雪の斜面に転がり落ちてしまい、回収できなくなってしまいます。
 下山中にヒップそりなどで雪の斜面を滑って遊んでいて、外付けしていた装備を落としてしまった人をこれまでに何人か見てきました。

✓ ガスバーナーは冬季用のものを使用する

 ガスにはノルマルブタン(沸点-0.5℃)、イソブタン(沸点-11.7℃)、プロパン(沸点-42.1℃)が使われています。ノルマルブタンは雪山では使用できないので、イソブタン、プロパンの含有率が高いものを持っていきましょう。
 また、ガスを使用する際は、雪の上に燃料缶をおくと威力が低下します。使用時は下に板のようなものを敷くと良いです。

✓ スマホの持ち運びについて

 スマホは、低温下ではバッテリーの起電力が下がり、電源が落ちてしまうことがあります。アウターシェル・ミドルウェアのポケット(レインウェアの場合はポケットが無い)に入れておき、体温で保温するようにして持ち運びましょう。汗や雪の水分などで水没させてしまうことが心配な場合は、ジップロックなどに入れておくとよいかと思います。
 iphoneの場合は、新しい機種であれば、地図アプリを使いながらカメラを起動させても、すぐにバッテリーが落ちることはありません。androidについては、機種によって寒さへの耐性は大きく異なります。
 バッテリーが落ちても、しばらく体温で保温すれば復活します。

✓ 手袋はつけた状態でアイゼンなどを装着する

 雪山では、原則として手袋をつけた状態でアイゼン・ワカンなどの装備を装着します。無風状態の樹林帯であれば、短時間素手を露出したとしても凍傷などを負うことはありませんが、風の吹き荒れる稜線では短時間でも手がかじかんでしまいます(さらには、手袋を強風で飛ばされてロストしてしまうリスクも発生します)。将来的に、稜線上で装備を付け替えることがあるかもしれませんので、手袋を付けた状態での動作に日ごろから慣れておきましょう。

※思いついたことがあればまた追記していきます。

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